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モラーヌ・ソルニエ G : ミニ英和和英辞書
モラーヌ・ソルニエ G[もらーぬそるにえじー]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

モラーヌ・ソルニエ G : ウィキペディア日本語版
モラーヌ・ソルニエ G[もらーぬそるにえじー]

モラーヌ・ソルニエ G(Morane-Saulnier G)は、第一次世界大戦よりも前にフランスで生産されたスポーツ航空機である〔Taylor 1989, 648〕〔"The Illustrated Encyclopedia of Aircraft", 2539〕。設計はボレルのもとを去ったレオン・モラーヌとレイモンド・ソルニエで、その前作に似て、ワイヤーで補強した保守的な肩翼式の形態を持っていた〔。構造は木製羽布張りだが、主脚部分は鋼管で構成されていた〔"The Latest Morane-Saulnier Monoplane", 564〕。
== 概要 ==
G型はスポーツ機として成功作だった。1913年4月、ローラン・ギャロスはフロート付きのタイプで第1回シュナイダー・トロフィー・レースにおいて40分40秒の記録〔"The Monaco Meeting", 450〕を出し、第2位となった〔Hartmann 2001, 10. This machine is often reported as a Type H〕。6月26日には、クロード・グレアム=ホワイトが、別のフロート装備機で、その日のうちに、パリからル・アーヴルブローニュ=シュル=メールドーバーを経由してロンドンにいたる〔"Mr Grahame-Wnite's Seine—Thames Trip"〕約500 kmにおよぶ飛行を行った〔Hartmann 2001, 10〕。
同じ年の9月21日から28日の間にサン・セバスティアンで行われた水上機大会にはフロート装備のG型2機が参加した。カーベリー卿の操縦した1機は短距離離陸賞を獲得し、エドモンド・オードマーズのもう1機は操作性賞を獲得した〔Hartmann 2001, 11〕。翌週、カーベリーはコモ湖からパヴィーアまでを往復するイタリアの水上機コンテストに自身のG型で参加したが、他の15機の参加者の中にはギャロスとモラーヌが操縦する2機のG型もあった〔Hartmann 2001, 12〕〔"Italian Waterplane Contest", 1129〕。ギャロスは「総合部門」でグラン・プリを得ただけでなく、最高速度賞(127.7 km/h)と最高高度賞(2,100 m)も獲得した〔。
1914年、ロシアのメーカー「Duks」はロシア陸軍向けに彼らのモスクワ工場で本機をライセンス生産する準備を整えた〔。同年、トルコ軍も40機の見本の発注を行った〔。しかしそれらが引き渡される前に第一次世界大戦が勃発し、本機はフランス陸軍に徴発された〔。軍はそれに追加してすぐに94機の発注を行った。またイギリス陸軍航空隊も相当数を取得したが、これはイギリスで本機をライセンス生産していたグレアム=ホワイトから購入したものである〔。戦争が開始されてみると、本機は軍用機としての価値に欠けていることが判明し、フランスで使用した機体は速やかに訓練任務に差し向けられた〔。
にもかかわらず1915年には8 mmホッチキス機銃を装備した単座の戦闘機バージョンが製作された。この機銃はプロペラ回転面を通して発射されるようになっており、プロペラブレードには弾丸をそらすための偏向板が取り付けられていた〔"Morane-Saulnier type G"〕。しかし1、2機の試作が行われただけで、実用化には至らなかった〔Green and Swanborough 1994〕。
G型の一部はモラーヌ・ソルニエによって、翼を胴体の横にのばすのでなく、パラソル風に胴体の上に置くように改造が施された。この配置によってパイロットの視界がはるかに改善されることがわかったため、のちのモラーヌ・ソルニエ Lの開発につながることとなった〔。
G型は現在、マドリードクアトロビエントス航空博物館:en:Museo del Aire de Cuatrovientos)に1機が保管されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「モラーヌ・ソルニエ G」の詳細全文を読む




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